KEYTRUDA®(ペムブロリズマブ)、第3相KEYNOTE-716試験で、完全切除後のIIB期またはIIC期悪性黒色腫患者に対する術後補助療法として、無遠隔転移生存期間(DMFS)を有意に改善 KEYNOTE−716試験では第3相試験として初めて、同患者群において抗PD-1/L1抗体が無遠隔転移生存期間(DMFS)と無再発生存期間(RFS)を有意に改善 KEYNOTE-716試験に基づき、KEYTRUDA®は12歳以上の完全切除後のIIB期およびIIC期の悪性黒色腫患者に対する術後補助療法として、米国FDAの承認およびEU CHMPの肯定的見解を取得

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June 13, 2022 12:00 am ET

報道関係各位

MSD株式会社

この参考資料は、Adjuvant Treatment With Merck’s KEYTRUDA® (pembrolizumab) Demonstrates Statistically Significant & Clinically Meaningful Improvement in Distant Metastasis-Free Survival in Patients With Resected Stage IIB or IIC Melanoma in Phase 3 KEYNOTE-716 Trial の日本語訳であり、内容や解釈については英語が優先されます。適応症と安全性情報も米国のものであり、日本国内の情報ではありません。

KEYTRUDA®は、日本ではキイトルーダ®として、悪性黒色腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫、がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)注)、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌、再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌、根治切除不能な進行・再発の食道癌、治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌、 PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌、がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌、がん化学療法後に増悪した高い腫瘍遺伝子変異量(TMB-High)を有する進行・再発の固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る) 注) 条件付き早期承認対象


参考資料

KEYTRUDA®(ペムブロリズマブ)、第3相KEYNOTE-716試験で、
完全切除後のIIB期またはIIC期悪性黒色腫患者に対する術後補助療法として、
無遠隔転移生存期間(DMFS)を有意に改善

KEYNOTE−716試験では第3相試験として初めて、同患者群において抗PD-1/L1抗体が
無遠隔転移生存期間(DMFS)と無再発生存期間(RFS)を有意に改善

KEYNOTE-716試験に基づき、KEYTRUDA®は12歳以上の完全切除後のIIB期およびIIC期の悪性黒色腫患者に対する術後補助療法として、米国FDAの承認およびEU CHMPの肯定的見解を取得

 

2022年6月5日 ニュージャージー州ローウェイーMerck & Co., Inc., Rahway, N.J., U.S.A.(米国とカナダ以外ではMSD)は本日、完全切除後のIIB期またはIIC期悪性黒色腫患者に対する術後補助療法として抗PD-1抗体KEYTRUDA®をプラセボと比較して評価する第3相KEYNOTE-716試験における無遠隔転移生存期間(DMFS)のデータを発表しました。フォローアップ期間の中央値は27.4カ月で、KEYTRUDA®はプラセボと比較して統計学的に有意で臨床的に意味のあるDMFSの改善を示しました(HR=0.64 [95% CI, 0.47-0.88]; p=0.0029)。DMFSの中央値はいずれの群も未達でした。この最新データは本日10:45(ET)に2022年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次会合の口頭アブストラクトセッションで初めて発表されます(アブストラクト#LBA9500)。

また、27.4カ月のフォローアップ(中央値)の時点でKEYTRUDA®は引き続きプラセボと比較して再発リスクの低下が認められました(HR=0.64 [95% CI, 0.50-0.84])。カプランマイヤー法による推定では、KEYTRUDA®群では81.2%の患者、プラセボ群では72.8%の患者が2年時において無再発でした。KEYNOTE-716試験の事前に設定された健康関連QoL(HRQoL)の探索的解析では、EORTC Quality of Life Questionnaire Core 30またはEQ-5D-5L VASのスコアに基づくHRQoLはKEYTRUDA®とプラセボで同等であり、この結果は2022年ASCO年次会合で6月6日(月)に発表されます(アブストラクト#9581)。

Melanoma Institute Australia(MIA)の共同メディカルディレクターでUniversity of SydneyのRoyal North Shore HospitalのMelanoma Medical Oncology and Translational Research責任者であるGeorgina V. Long博士は、「IIB期およびIIC期の悪性黒色腫の患者さんには再発や遠隔転移のリスクがあります。KEYNOTE−716試験の最新の結果ではペムブロリズマブが完全切除後のIIBおよびIIC期の悪性黒色腫患者さんの遠隔再発を抑制する可能性が示され、この患者さんに対する術後補助療法の重要な役割が示されています」と述べています。

本試験におけるKEYTRUDA®の安全性プロファイルはこれまでに報告されている固形がん患者さんに対する試験で認められているものと一貫しており、DMFS解析の時点で新たな安全性の懸念は特定されませんでした。グレード3以上の治療関連の有害事象はKEYTRUDA®群では17%、プラセボ群では5%の患者に認められました。免疫関連有害事象およびinfusion reactionsはKEYTRUDA®群で高くなりました(それぞれ38%、9%)。

当社研究開発本部クリニカルリサーチバイスプレジデントのScot Ebbinghaus博士は、「生存期間のデータから、IIB期およびIIC期の悪性黒色腫患者さんの5年生存率はIIIB期の悪性黒色腫患者さんと同等であることが分かっています。KEYNOTE−716試験では術後にKEYTRUDA®を投与することで、IIB期およびIIC期の悪性黒色腫患者さんの無遠隔転移生存期間と無再発生存期間の両方がプラセボと比較して改善しました。このデータは悪性黒色腫患者さんにとって心強いものであり、早期がんに対するKEYTRUDA®のレジメンを評価する6件の試験の良好な結果に加わるものです」と述べています。

早期がんに対するKEYTRUDA®のレジメンを評価する試験としては、KEYNOTE-716試験のほか、5試験で主要評価項目が達成されています。具体的には、KEYNOTE-091(IB期[4cm以上]からIIIA期の非小細胞肺がん)、KEYNOTE-054(III期悪性黒色腫)、KEYNOTE-564(腎細胞がん)、KEYNOTE-522(トリプルネガティブ乳がん)、KEYNOTE-057(Bacillus-Calmette-Guerin[BCG]療法不応の高リスク筋層非浸潤性膀胱がん)です。

KEYNOTE−716試験のRFSのデータに基づき、KEYTRUDA®は完全切除後のIIB期またはIIC期の悪性黒色腫の成人および小児(12歳以上)患者に対する術後補助療法として2021年12月に米国食品医薬品局の承認を取得しました。この承認によりKEYTRUDA®は完全切除後のIIB期、IIC期およびIII期の悪性黒色腫の患者さん(12歳以上)に対する初の抗PD-1抗体の術後補助療法の選択肢となりました。欧州医薬品庁(EMA)の医薬品委員会(CHMP)はKEYNOTE−716試験に基づき2022年5月に肯定的な見解を採択しました。データは世界中の他の保健当局にも提出してまいります。

 

KEYNOTE-716試験、およびその他データについて

KEYNOTE-716試験(ClinicalTrials.gov, NCT03553836)は、完全切除後のIIB期またはIIC期の悪性黒色腫患者976名(12歳以上)を対象とする多施設共同無作為化二重盲検プラセボ対照第3相試験です。外科的切除後の患者を再発または容認できない毒性が認められるまで約1年間、KEYTRUDA® 200 mg(成人患者)もしくは2 mg/kg(最大200 mg、小児患者)、またはプラセボを3週間ごとに投与する群のいずれかに無作為に割り付けました。主要評価項目はRFSで、副次評価項目はDMFSや全生存期間などでした。全生存期間は今後の解析に向けて引き続き追跡します。

3回目の中間解析のデータカットオフ日(2022年1月4日)の時点でフォローアップ期間の中央値は27.4カ月でした。無遠隔転移生存期間は、無作為割り付けから遠隔転移が初めて診断されるまでの期間としました。KEYTRUDA®群では12.9%(487人中63人)、プラセボ群では19.4%(489人中95人)の患者に遠隔転移が発生しました。2年DMFS率の推定値はKEYTRUDA®群では88.1%、プラセボ群では82.2%でした。

これまでに発表されているとおり、この試験の主要評価項目であるRFSは最初の中間解析の時点で達成されています(HR=0.65 [95% CI, 0.46-0.92]; p=0.00658)。3回目の中間解析の時点で、KEYTRUDA®群の19.5%(487人中95人)、プラセボ群の28.4%(489人中139人)の患者でRFSイベントが認められました。2年時におけるRFS率の推定値はKEYTRUDA®群では81.2%、プラセボ群では72.8%でした。

 

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの悪性黒色腫における取り組み

悪性黒色腫は皮膚がんのうち最も深刻なもので、色素産生細胞の増殖が制御困難になるのが特徴です。この数十年間、悪性黒色腫の罹患数は増加の一途をたどっており、2020年には世界で325,000人近くが新たに悪性黒色腫と診断されました。米国では、皮膚がんは最も多く診断されるがんの一つであり、悪性黒色腫は皮膚がんによる死亡の大部分を占めています。2022年には、米国において約10万人が新たに悪性黒色腫と診断され、約8,000人が死亡する、と推定されています。

完全切除後の悪性黒色腫の再発率はIIB期およびIIC期では32〜46%、III期では39〜74%と推定されています。5年生存率(AJCC第8版による)はIIB期では87%、IIC期では82%、IIIA期では93%、IIIB期では83%、IIIC期では69%、IIID期では32%と推定されています。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAは、KEYTRUDA®により、悪性黒色腫患者さんにとって意味のある治療の進歩を目指し、広範な臨床開発プログラムを通して皮膚がん研究を推進しています。KEYTRUDA®は完全切除後III期悪性黒色腫の成人患者に対する術後補助療法の重要な選択肢として確立されており、EORTC1325/KEYNOTE-054試験の結果に基づき、90カ国以上で承認されています。またKEYTURDA®は切除不能または転移性悪性黒色腫の治療薬として世界的に承認されています。

 

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの早期がんに対する臨床プログラムについて

がんをより早い病期で発見することで、患者さんの長期生存の可能性が高まります。多くのがんは、初期の段階であれば最も治療しやすく、治癒の可能性もあると考えられています。後期がんにおけるKEYTRUDA®の役割を十分に理解した上で、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAはより早期のステージにおいてKEYTRUDA®を研究しており、複数のがん種を対象とした約20の登録試験が進行中です。

 

KEYTRUDA®について

KEYTRUDA®は、自己の免疫力を高め、がん細胞を見つけて攻撃するのを助ける抗PD-1抗体です。KEYTRUDA®はPD-1とそのリガンドであるPD-L1およびPD-L2との結合を阻害して、がん細胞を攻撃するT リンパ球を活性化するヒト化モノクローナル抗体です。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAは業界最大のがん免疫療法臨床研究プログラムを行っており、現在1,700を超えるKEYTRUDA®の臨床試験を実施し、幅広い種類のがんや治療セッティングを検討しています。KEYTRUDA®の臨床プログラムでは、さまざまながんにおけるKEYTRUDA®の役割や、KEYTRUDA®による治療効果が得られる可能性を予測する因子について模索しており、さまざまなバイオマーカーの模索も行っています。

 

KEYTRUDA®用法・用量・安全性情報について

用法・用量・安全性情報など一部情報は米国のもので、日本の情報ではありません。詳しくは当社英文リリースをご参照ください。

https://www.merck.com/news/adjuvant-treatment-with-mercks-keytruda-pembrolizumab-demonstrates-statistically-significant-clinically-meaningful-improvement-in-distant-metastasis-free-survival-in-patients-with-r/

 

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAのがん領域における取り組み

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAでは、画期的な科学を革新的ながん治療薬に変換して世界中のがん患者さんを助けることに取り組んでいます。当社のオンコロジー事業にとって、がんと闘う人々を助けることは私たちの情熱であり、がん治療薬へアクセスしやすくすることは私たちの責任です。また、がん領域における取り組みの一環として、医薬品業界で一二を争う急成長を遂げている開発プログラムにより、30種類以上のがんに対するがん免疫療法の可能性を模索しています。また、引き続き戦略的買収を通じてポートフォリオを強化し、進行がんの治療を改善する可能性をもつ有望ながん治療薬候補の開発を最優先に進めています。当社のオンコロジー臨床試験について詳しくは、当社ウェブサイトをご覧ください。

 

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAについて

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA(米国とカナダ以外ではMSD)は、最先端のサイエンスを駆使して、世界中 の人々の生命を救い、生活を改善するという目的のもとに結束しています。130年にわたり、重要な医薬品やワクチンの発見を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、安全で持続可能かつ健康な未来をすべての人々とコミュニティに確実にお届けするために、日々、責任をもって事業を行っています。詳細については、当社ウェブサイトTwitterFacebookInstagramYouTubeLinkedInをご参照ください。

 

Merck & Co., Inc., Rahway, N.J., U.S.A.の将来に関する記述

このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。

リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行の影響、医薬品業界の規制やヘルスケア関連の米国法および国際法が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Rahway, N.J., U.S.A.による将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、画期的製品に対するMerck & Co., Inc., Rahway, N.J., U.S.A.の特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置などの対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。

Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAは、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAに関するForm 10-Kの2021年度年次報告書および米国証券取引委員会(SEC)のインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できるSECに対するその他の書類で確認できます。

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MSDについて

MSD(Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA.が米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善するという目的のもとに結束しています。130年にわたり、重要な医薬品やワクチンの発見を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、安全で持続可能かつ健康な未来をすべての人々とコミュニティに確実にお届けするために、日々、責任をもって事業を行っています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイト(www.msd.co.jp)やFacebookTwitterYouTubeをご参照ください。

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