Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA 2024年度第3四半期決算発表
2024/12/06 15:00 JST
報道関係各位
MSD株式会社
この参考資料は、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAが2024年10月31日付(米国東部時間)に発表した2024年度第3四半期決算のプレスリリースMerck Announces Third-Quarter 2024 Financial Resultsを日本語に翻訳したもので、内容および解釈については英語が優先されます。
以下の医療用医薬品は、日本国内で発売しております。カナ表記は括弧内をご参考ください。 BRIDION®(ブリディオン®)、GARDASIL®(ガーダシル®)、GARDASIL®9(日本ではシルガード®9)、JANUVIA®(ジャヌビア®)、KEYTRUDA®(キイトルーダ®)、LAGEVRIO®(ラゲブリオ®)、Lenvima®(レンビマ®)、Lynparza®(リムパーザ®)、PREVYMIS ®(プレバイミス®)ROTATEQ®(ロタテック®)、VAXNEUVANCE®(バクニュバンス®)
参考資料
Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA
2024年度第3四半期決算発表
- 2024年度第3四半期の全世界売上高は、前年同期比4%増の167億ドル(為替変動の影響を除き7%増の成長)
- KEYTRUDAの売上高は、17%の成長で74億ドル(為替の影響を除き21%増)
- WINREVAIRの売上高は1億4,900万ドル(米国におけるWINREVAIRの上市で躍進し、EUにおいても承認を取得)
- アニマルヘルスの売上高は、6%の成長で15億ドル(為替の影響を除き11%増)
- 2024年度第3四半期のGAAPベースのEPSは1.24ドル、non-GAAPベースでは1.57ドル。GAAPおよびnon-GAAPベースのEPSは、特定の事業開発活動に関連する正味費用0.79ドル(一株当たり)を含む
- ワクチンプログラムにおける重要なマイルストーンを達成
- 50歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチンとして、CDCのACIPがCAPVAXIVEを推奨
- 生後初回のRSウイルス(respiratory syncytial virus: RSV)感染流行期を迎える乳児を対象に開発中のRSV予防用モノクローナル抗体クレスロビマブ(MK-1654)を評価する臨床試験の良好な結果を発表
- 2024年ESMO年次総会において、20種類以上のがんに対する4剤の医薬品承認および6剤のパイプライン候補品に関するデータを発表(KEYNOTE-522試験およびKEYNOTE-A18試験の全生存期間のデータを含む)
- Curon Biopharmaceuticalから開発中のB細胞除去療法薬CN201(MK-1045)の買収を完了
- 2024年通期の業績見通し
- 2024年度通期の全世界売上高を636億ドル~641億ドルに修正
- 現在、2024年度通期のnon-GAAPベースのEPSレンジを7.72ドル~7.77ドルと予想(業績見通しは、Curon Biopharmaceuticalと第一三共株式会社による事業開発活動に関連する費用0.24ドル(一株当たり)のマイナス影響を反映)
米国ニュージャージー州ローウェイ– Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA(米国とカナダ以外ではMSD)は2024年10月31日、2024年度第3四半期決算を発表しました。
会長兼最高経営責任者(CEO)のロバート・M・デイビスは、「当社の第3四半期決算は力強い結果を示しており、2025年以降に向けて進展を続けています。当社のパイプラインは前進且つ拡大しています。これは持続的にイノベーションを生み出す原動力の創出に成功していることを示しており、成長を促進するためのより多様なポートフォリオによって当社を位置づけるものです。私は強固なビジネスと実行力に引き続き確信を持っています。そして、患者さん、株主の皆さん、そしてすべてのステークホルダーの方々に大きな価値を提供し続けるため、世界各国で尽力し献身的に取り組む当社の社員に感謝します」と述べています。
決算サマリー
2024年度第3四半期の全世界売上高は、前年同期比4%増の167億ドルでした(為替変動の影響を除き7%増の成長)。2024年度第3四半期の売上高の成長は主に、世界各国におけるKEYTRUDAの使用量の増加、WINREVAIRおよびCAPVAXIVEを含む新規の上市によるプラス影響、および当社のアニマルヘルス事業における堅調な成長を反映しています。2024年度第3四半期の収益成長は、JANUVIAおよびJANUMETの売上高の減少、GARDASIL/GARDASIL 9の合計売上高の減少、LAGEVRIOの売上高の減少により一部相殺されました。2024年度第3四半期のGARDASIL/GARDASIL 9の売上高は、中国における需要が低下したことにより前年比で減少しました。中国国外では、世界のほぼすべての主要地域でGARDASIL/GARDASIL 9は2桁の売上高成長を達成しました。
2024年度第3四半期のGAAP(GAAP:一般に公正妥当と認められる会計基準)ベースの希薄化後EPSは1.24ドルでした。2024年度第3四半期のnon-GAAPベースのEPSは1.57ドルでした。2024年度第3四半期のGAAP およびnon-GAAPベースのEPSの前年からの減少は主に、Eyebiotech Limited(EyeBio社)の買収、関連する開発マイルストーン、Curon Biopharmaceutical(Curon社)のCN201(MK-1045)の買収に関連する合計の正味費用0.79ドル(一株当たり)、ならびに既存の開発・商業化契約の拡大に関連する第一三共からの支払金を反映しています。2023年度第3四半期は、重要な事業開発活動に関連する費用はありませんでした。
両期のnon-GAAPベースのEPSは、事業統合・売却関連費用、事業再構築プログラムに関連する費用、および株式の投資による収益と損失を除外しています。
2024年度四半期累計の決算数値は、添付の表に記載しています。
2024年度第3四半期の業績
以下の表は当社の売上高上位製品および主要な製品の売上高総額を表しています。
2024年度第3四半期の費用、EPSおよび関連情報
以下の表は、費用に関する抜粋情報を表しています。
GAAPベースの費用、EPSおよび関連情報
GAAPベースの売上高総利益率は、2023年度第3四半期の73.3%に対し2024年度第3四半期は75.5%でした。この増加は主に、プロダクト・ミックス(KEYTRUDAおよびGARDASIL/GARDASIL 9に関連するロイヤリティー率が低いことを含む)によるプラス影響を反映していますが、事業再構築費用の増加(主に減損損失を反映)、および無形資産の償却費の増加により一部相殺されました。
2024年度第3四半期の販売費および一般管理費は、前年同期比で8%増の27億ドルでした。この増加は主に、管理費、販売促進費の増加および統合関連費用を反映していますが、為替のプラス影響により一部相殺されました。
2024年度第3四半期の研究開発費は、前年同期比で77%増の59億ドルでした。この増加は主に、EyeBio社の買収の費用13億5,000万ドル、関連する開発マイルストーンの費用1億ドル、およびCuron社のCN201(MK-1045)の買収の費用7億5,000万ドルを反映しています。また研究開発費の増加は、報酬および福利厚生費用の増加、臨床開発費の増加も反映しています。この研究開発費の増加は、為替のプラス影響により一部相殺されました。
2024年度第3四半期のその他の費用(収益)純額は、2023年度第3四半期の1億2,600万ドルの費用に対し1億6,200万ドルの収益を計上しました。このプラス影響は主に、既存の開発・商業化契約の拡大に関連する第一三共からの支払金1億7,000万ドル、為替差損の減少および正味支払利息の減少を反映しています。
2024年度第3四半期の実効税率は22.7%でした。これには、EyeBio社およびCuron社との事業活動に関連する合計のマイナス影響7.2%ポイントが含まれます。
2024年度第3四半期のGAAPベースのEPSは1.24ドル、2023年度第3四半期のGAAPベースのEPSは1.86ドルでした。2024年度第3四半期のGAAPベースのEPSには、EyeBio社、Curon社および第一三共との事業活動に関連する合計の正味費用0.79ドル(一株当たり)が含まれます。2023年度第3四半期は、重要な事業開発活動に関連する費用はありませんでした。
non-GAAPベースの費用、EPSおよび関連情報
non-GAAPベースの売上高総利益率は、2023年度第3四半期の77.0%に対し2024年度第3四半期は80.5%でした。この増加は主に、プロダクト・ミックス(KEYTRUDAおよびGARDASIL/GARDASIL 9に関連するロイヤリティー率が低いことを含む)によるプラス影響を反映しています。
2024年度第3四半期のnon-GAAPベースの販売費および一般管理費は、前年同期比で8%増の27億ドルでした。この増加は主に、管理費、販売促進費、販売費の増加を反映していますが、為替のプラス影響により一部相殺されました。
2024年度第3四半期のnon-GAAPベースの研究開発費は、前年同期比で77%増の58億ドルでした。この増加は主に、EyeBio社の買収の費用13億5,000万ドル、関連する開発マイルストーンの費用1億ドル、およびCuron社からCN201(MK-1045)の買収の費用7億5,000万ドルを反映しています。また研究開発費の増加は、報酬および福利厚生費用の増加、臨床開発費の増加も反映しています。この研究開発費の増加は、為替のプラス影響により一部相殺されました。
non-GAAPベースでの2024年度第3四半期のその他の費用(収益)純額は、2023年度第3四半期の1億3,300万ドルの費用に対し1億9,300万ドルの収益を計上しました。このプラス影響は主に、既存の開発・商業化契約の拡大に関連する第一三共からの支払金1億7,000万ドル、為替差損の減少および正味支払利息の減少を反映しています。
2024年度第3四半期のnon-GAAPベースの実効税率は21.9%でした。これには、EyeBio社およびCuron社との事業活動に関連する合計のマイナス影響6.0%ポイントが含まれます。
2024年度第3四半期のnon-GAAPベースのEPSは1.57ドル、2023年度第3四半期のnon-GAAPベースのEPSは2.13ドルでした。2024年度第3四半期のnon-GAAPベースのEPSには、EyeBio社、Curon社および第一三共との事業活動に関連する合計の正味費用0.79ドル(一株当たり)が含まれます。2023年度第3四半期は、重要な事業開発活動に関連する費用はありませんでした。
当期純利益およびEPSのGAAPベースからnon-GAAPベースへの調整は、以下の表のとおりです。
パイプラインおよびポートフォリオハイライト
2024年度第3四半期において、当社は強力で多様なパイプラインを引き続き開発および増強させ、重要な承認申請と臨床開発のマイルストーンを達成しました。
循環器領域では、WINREVAIRの米国での上市による良好な進展が継続しています。2024年9月末の時点において、3,700名を超える患者にWINREVAIRが処方されました。また当社は、肺動脈性肺高血圧症(Pulmonary Arterial Hypertension: PAH、World Health Organization [WHO、世界保健機関] 機能分類Ⅱ~Ⅲ)の成人患者を対象に、WINREVAIRと他のPAH治療薬との併用療法について欧州委員会(European Commission’s: EC)から承認を取得しました。WINREVAIRは、PAHの治療薬として欧州で初めて承認されたアクチビンシグナル伝達阻害剤です。WINREVAIRはドイツで上市し、EUの他の国でも償還に向けて取り組みを進めており、2025年後半には、その他の主要な欧州市場の大部分で償還を取得する予定です。
オンコロジー領域では、女性のがんおよび早期がんにおけるリーダーシップを強化し、研究パイプラインを進展させました。2024年欧州臨床腫瘍学会(ESMO)年次総会では、会長シンポジウムセッションにおいて、当社の3件の発表データが注目されました。これらには、高リスク早期TNBCを対象とした第3相KEYNOTE-522試験による全生存期間(OS)データ、高リスク局所進行子宮頸がんを対象とした第3相KEYNOTE-A18試験(ENGOT-cx11/GOG-3047試験)による全生存期間(OS)データが含まれました。さらに当社のパイプラインによる開発中の候補薬に関する新規の有望なデータも発表されました。これには、第一三共と共同開発を進めている抗体薬物複合体(ADC)のpatritumab deruxtecan(HER3-DXd)、Kelun-Biotechと共同開発を進めている抗TROP2(trophoblast cell-surface antigen 2)ADCのsacituzumab tirumotecan(sac-TMT)が含まれました。
当社はまた、米国、欧州および日本でKEYTRUDAベースのレジメンによる新規の承認を含む複数の承認申請のマイルストーンを達成しました。さらに当社は先日、KEYNOTE-689試験による良好な結果を発表しました。これは、切除可能な局所進行頭頸部扁平上皮がん(LA-HNSCC)の患者を対象に、この20年間で初めて有望な結果を達成した試験です。
ワクチン領域では、2024年10月に米国疾病予防管理センター(CDC)の予防接種諮問委員会(ACIP)が、50〜64歳の成人に対するCAPVAXIVEの推奨を発表しました。これは、2024年6月における初回の全会一致でのCAPVAXIVEの推奨(65歳以上、その他のコホート)を拡大したものです。
感染症学会週間(IDWeek)2024において、当社は、乳児における呼吸器合胞体ウイルス(RSV)予防用モノクローナル抗体であるクレスロビマブ(MK-1654)の第2b/3相試験の良好な結果を発表しました。これらの結果は、乳児の生後初回のRSV感染流行期(6カ月)において、乳児の体重にかかわらず、同一の用量でのクレスロビマブの単回接種による予防効果を支持しました。
免疫領域では、潰瘍性大腸炎(UC)およびクローン病(CD)に対する第2相ARTEMIS-UC試験およびAPOLLO-CD試験より新規ターゲットの腫瘍壊死因子(TNF)様サイトカイン 1A(TL1A)を標的とする開発中のヒト化モノクローナル抗体tulisokibart(MK-7240)に関する長期有効性および安全性データについて、2024年欧州消化器病週間(UEG Week)年次総会で発表しました。両試験において、50週時点にて12週間の導入レスポンダーで治療効果の持続性が概ね認められました。UCおよびCDに対する第3相試験が進行中です。
当社はまた、戦略的な事業開発の好機を活用することで、引き続き当社パイプラインの拡大および多様化を進めます。当社は、B細胞悪性腫瘍および自己免疫疾患に対する適応が期待される次世代のCD3xCD19二重特異性抗体、CN201(MK-1045)のCuron社からの買収を完了しました。さらに当社は、デルタ様リガンド3(DLL3)を標的とするT細胞エンゲージャーとして開発中のMK-6070を含む、第一三共とのグローバル開発・商業化契約の拡大を発表しました。当社は、小細胞肺がん(SCLC)患者を対象に、MK-6070とifinatamab deruxtecan(I-DXd)の併用療法、ならびに他の併用療法についても評価を進める予定です。
以下の表は、当社のパイプラインおよびポートフォリオに関する重要な最新ニュースリリースを表しています。
オンコロジー
第3相KEYNOTE-483/CCTG IND.227試験の結果に基づき、切除不能な進行または転移性の悪性胸膜中皮腫の成人患者の一次治療における、KEYTRUDAとペメトレキセドおよびプラチナ製剤による化学療法との併用療法がFDAの承認を取得 | プレスリリース(英文)はこちら |
第3相KEYNOTE-A39/EV-302試験の結果に基づき、切除不能または転移性の尿路上皮がん患者に対する一次治療としてのKEYTRUDAとPadcevの併用療法がECの承認を取得 | プレスリリース(英文)はこちら |
第3相KEYNOTE-868/NRG-GY018試験およびKEYNOTE-A18試験の結果に基づき、KEYTRUDAの30番目の承認としてECの承認を取得し、婦人科がんにおける2件の新規適応症を取得 | プレスリリース(英文)はこちら |
第3相KEYNOTE-671試験の結果に基づき特定のNSCLC患者に対して、また、第3相KEYNOTE-A39/EV-302試験および第2相KEYNOTE-052試験の結果に基づき根治切除不能な尿路上皮がん患者に対して、日本でKEYTRUDAが新規の承認を取得 | プレスリリース(英文)はこちら |
第3相KEYNOTE-522試験の結果に基づき、高リスク早期TNBCに対するKEYTRUDAと術前化学療法との併用療法とそれに続く術後の単独療法により、術前化学療法単独と比較して死亡のリスクが3分の1以上(34%)低下 | プレスリリース(英文)はこちら |
第3相KEYNOTE-A18/ENGOT-cx11/GOG-3047試験の結果に基づき、新たに高リスク局所進行子宮頸がんと診断された患者を対象とするKEYTRUDAと化学放射線療法(CRT)の併用がCRT単独と比較して死亡のリスクを33%低下 | プレスリリース(英文)はこちら |
第3相KEYNOTE-006試験の結果に基づき、進行悪性黒色腫患者を10年間追跡したデータにおいて、KEYTRUDAがイピリムマブに対し持続的な生存ベネフィットを示す | プレスリリース(英文)はこちら |
第3相LEAP-012試験の結果に基づき、KEYTRUDAとLenvimaに肝動脈化学塞栓療法(TACE)を加えた併用療法が、TACE単独療法と比較し、切除不能な非転移性肝細胞がんにおいて、無増悪生存期間を有意に延長 | プレスリリース(英文)はこちら |
第3相KEYNOTE-811試験の結果に基づき、HER2陽性の進行胃腺がんまたは食道胃接合部腺がんに対するKEYTRUDAとトラスツズマブおよび化学療法との併用療法による一次治療が、トラスツズマブと化学療法のみと比較して全生存期間を有意に延長 | プレスリリース(英文)はこちら |
第3相KEYNOTE-689試験の結果に基づき、切除可能なLA-HNSCC患者に対するKEYTRUDAの周術期療法が主要評価項目である無イベント生存期間の改善を達成 | プレスリリース(英文)はこちら |
第3相HERTHENA-Lung02試験の結果に基づき、局所進行または転移を有するEGFR変異NSCLC患者に対して、Patritumab Deruxtecan(HER3-DXd)が2剤併用化学療法と比較し無増悪生存期間の統計学的な有意性を示す | プレスリリース(英文)はこちら |
第2相IDeate-Lung01試験の結果に基づき、進展型SCLC患者に対して、Ifinatamab Deruxtecanが引き続き有望な客観的奏効率を示す | プレスリリース(英文)はこちら |
当社とModerna社は、特定のNSCLC患者に対して、KEYTRUDAと化学療法の術前補助療法後、KEYTRUDAとV940(mRNA-4157)の併用による術後補助療法を評価する第3相試験を開始 | プレスリリース(英文)はこちら |
当社は、特定の本態性血小板血症患者に対して、開発中の候補治療薬Bomedemstatを評価する第3相Shorespan-007試験を開始 | プレスリリース(英文)はこちら |
当社と第一三共は、再発SCLC患者に対して、Ifinatamab Deruxtecanを評価する第3相IDeate-Lung02試験を開始 | プレスリリース(英文)はこちら |
当社とExelixis社は、頭頸部がんに対する開発中のZanzalintinibとKEYTRUDAの併用療法、およびRCCに対するWELIREGとの併用療法を評価するための臨床開発共同事業を締結 | プレスリリース(英文)はこちら |
ワクチン
第2b/3相MK-1654-004試験の結果に基づき、抗RSVモノクローナル抗体であるクレスロビマブ(MK-1654)により健康な早産児および正期産児のRSV感染症の発生率と入院率が有意に低下 | プレスリリース(英文)はこちら |
50歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチンとして、CDCのACIPがCAPVAXIVEを推奨 | プレスリリース(英文)はこちら |
第3相STRIDE-8試験の結果に基づき、肺炎球菌感染症の罹患リスクの高い成人においてCAPVAXIVEは良好な免疫応答を示す | プレスリリース(英文)はこちら |
日本人男性においてGARDASIL 9の有効性と安全性を評価する第3相試験の良好なトップラインの結果を発表 | プレスリリース(英文)はこちら |
循環器領域
第3相STELLAR試験の結果に基づき、PAH(WHO機能分類II~III)の成人患者を対象に、WINREVAIRと他のPAH治療薬との併用療法についてECから承認を取得 | プレスリリース(英文)はこちら |
免疫領域
UEG Week 2024において、炎症性腸疾患に対する開発中の抗TL1Aモノクローナル抗体tulisokibart(MK-7240)に関する新規の長期性データを発表 | プレスリリース(英文)はこちら |
感染症
当社とGilead社は、開発中のイスラトラビルとLenacapavirの週1回経口併用投与への切り替えを評価する第2相試験で成人患者のウイルス抑制が48週時まで持続したデータを発表 | プレスリリース(英文)はこちら |
眼科領域
当社とEyeBio社は、糖尿病性黄斑浮腫の治療薬MK-3000を評価する第2b/3臨床試験を開始 | プレスリリース(英文)はこちら |
サステナビリティハイライト
私たちは、サステナビリティに関する取り組みの成果をまとめた「2023/2024インパクトレポート」を発行しました。これは、当社の製品への幅広いアクセスを可能にすること、また責任ある経営のコミットメントをあらためて示すものです。このインパクトレポートでは、どのように世界の5億5,000万人以上の人々に、商業チャネル、臨床試験、社会貢献的ライセンス契約および製品寄付を通して、当社の医薬品やワクチンを提供したかについて報告しています。
2024年通期の業績見通し
以下の表は、当社の2024年通期の業績見通しの要約を表しています。
将来の見通しとしてのnon-GAAPベースの売上高総利益率、non-GAAPベースの営業費用、non-GAAPベースのその他の費用(収益)純額、non-GAAPベースの実効税率、およびnon-GAAPベースのEPSに関して、最も直接的な比較を可能とするGAAPベースの指標への調整は提示していません。このような調整には、無形資産の減損損失、法的な和解、株式の投資による利益/損失(直接的な保有または投資ファンドによる所有権)などを含みますが、合理的な確実性をもとに調整金額を予測することができないからです(非合理的な取り組みは除く)。これらの項目は、本質的に予測が困難であり、当社における将来のGAAPベースの業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
当社は、KEYTRUDAをはじめ、新製品の上市およびアニマルヘルスにおいて、堅調な成長を続けています。2024年度通期の業績見通しを修正しました。
当社は、2024年10月中旬の為替を基準として、為替のマイナス影響約3%ポイントを含み、2024年度通期の売上高を636億ドル~641億ドルになると予想しています。為替のマイナス影響約2%ポイントは、アルゼンチンの通貨ペソの切り下げによるものであり、この影響については、市場慣行に従ってインフレに伴う価格の上昇により大きく相殺されています。
当社は、2024年度通期のnon-GAAPベースの実効税率は、16.0%~17.0%になると予想しています。これには、Curon社のCN201(MK-1045)の買収に関連する費用の一括計上よるマイナス影響が含まれます。
当社は、2024年通期のnon-GAAPベースのEPSレンジを$7.72ドル~7.77ドルになると予想しています。当社の業績見通しには、一株当たり約0.30ドルの為替のマイナス影響が含まれます。この為替のマイナス影響は主に、アルゼンチンの通貨ペソの切り下げによるものであり、この影響については、市場慣行に従ってインフレに伴う価格の上昇により大きく相殺されています。このnon-GAAPベースのEPSレンジの見直しは、以下の項目により正味費用0.24ドル(一株当たり)を反映しています(過去の業績見通しには反映していません):
- Curon社のCN201(MK-1045)の買収
- 既存の開発・商業化契約の拡大に関連する第一三共からの支払金
過去の慣例との一貫性を保つため、業績見通しとして、追加の重要性の高い未確定の事業開発活動は想定していません。
non-GAAPのEPSレンジでは、事業統合・売却関連費用、事業再構築プログラムに関連する費用、株式の投資による収益と損失、および認識されていない法人税の便益に関する準備金が減少したための2024年度の税務優遇(2019年度の連邦税申告に関連する審査の時効期間が満了した結果)を除外しています。
コンファレンス・コール
Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの投資家、メディア関係者および一般の方々へのコンファレンス・コールのライブ・ウェブキャストが米国東部時間の2024年10月31日木曜日の午前9時に行われました。売上高と利益のニュースリリース、財務状況の開示追補、決算ハイライトスライドを含むウェブキャストは、www.merck.comにてご覧いただくことができます。
Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAについて
Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USA(米国とカナダ以外ではMSD)は、最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善するというパーパスのもとに結束しています。130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの発見を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に、安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々続けています。詳細については、当社ウェブサイトや X (旧Twitter)、Facebook、Instagram、YouTube、LinkedInをご参照ください。
Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの将来に関する記述
このニュースリリースには、米国の1995年私的証券訴訟改革法(the Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の免責条項で定義された「将来に関する記述」が含まれています。これらの記述は、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの経営陣の現時点での信条と期待に基づくもので、相当のリスクと不確実性が含まれています。新薬パイプラインに対する承認取得またはその製品化による収益を保証するものではありません。予測が正確性に欠けていた場合またはリスクもしくは不確実性が現実化した場合、実際の成果が、将来に関する記述で述べたものと異なる場合も生じます。
リスクと不確実性には、業界の一般的な状況および競争環境、金利および為替レートの変動などの一般的な経済要因、米国および世界における医薬品業界の規制やヘルスケア関連の法制度が及ぼす影響、ヘルスケア費用抑制の世界的な傾向、競合他社による技術的進歩や新製品開発および特許取得、承認申請などの新薬開発特有の問題、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAによる将来の市況予測の正確性、製造上の問題または遅延、国際経済および政府の信用リスクなどの金融不安、革新的製品に対するMerck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAの特許権やその他の保護の有効性への依存、特許訴訟や規制措置の対象となる可能性等がありますが、これらに限定されるものではありません。
Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAは、新たな情報、新たな出来事、その他いかなる状況が加わった場合でも、将来に関する記述の更新を行う義務は負いません。将来に関する記述の記載と大きく異なる成果を招くおそれがあるこの他の要因については、Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAに関するForm 10-Kの2023年度年次報告書および米国証券取引委員会(SEC)のインターネットサイト(www.sec.gov)で入手できるSECに対するその他の書類で確認できます。
補足資料
製品名と有効成分を以下に提示します。
医薬品
BRIDION (スガマデクス)
CAPVAXIVE (21価肺炎球菌結合型ワクチン)
GARDASIL (組換え沈降4価 [6、11、16、18型] ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン)
GARDASIL 9 (組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン)
JANUMET (シタグリプチン/メトホルミン)
JANUVIA (シタグリプチン)
KEYTRUDA (ペムブロリズマブ)
LAGEVRIO (モルヌピラビル)
Lenvima (レンバチニブ)
Lynparza (オラパリブ)
M-M-R II (麻しん-おたふくかぜ-風しん混合ワクチン)
PREVYMIS (レテルモビル)
PROQUAD (麻しん-おたふくかぜ-風しん-水痘混合ワクチン)
ROTATEQ(5価経口弱毒生ロタウイルスワクチン)
VARIVAX (水痘ワクチン)
VAXNEUVANCE (15価肺炎球菌結合型ワクチン)
VERQUVO (ベルイシグアト)
WELIREG (ベルズチファン)
WINREVAIR (ソタテルセプト)
アニマルヘルス
BRAVECTO (フルララネル)
1 Merck & Co., Inc., Rahway, N.J., USAに帰属する当期純利益
2 Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAは、特定項目の性質およびそれらが事業業績や傾向に関する分析に与える影響を考慮し、2024年度および2023年度の特定の項目の影響を除いたnon-GAAPベースの情報を提供しています。経営陣は、non-GAAPベースの決算報告を用いて業績を評価しているため、この情報が会社の業績に対する投資家の理解を深めるものと考えています。経営陣は、non-GAAPベースの指標を目標の設定や達成予測のため、またその他の基準も併用しながら当社の業績を評価するために社内的に活用します。加えて、上級管理職の報酬を含む従業員の年間報酬は、部分的にnon-GAAPベースの税引前利益をベースとして支払われています。これはGAAPに基づき算出された情報に関する追加情報であって、その代わりとなるものではなく、また優先されるものでもありません。non-GAAPベースの調整についての詳細は、本リリースに添付された表2a(脚注を含む)を参照してください。
3 事業統合・売却に関する統合費用、取引費用およびその他の費用、ならびに提携やライセンス契約に関連する無形資産の償却費と共に、事業の買収に関連する費用を反映し、無形資産の償却費、無形資産の減損損失、および、条件付対価による負債の公正価値測定の見積り変更に関連する費用または収益が含まれます。
MSDについて
MSD(Merck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAが米国とカナダ以外の国と地域で事業を行う際に使用している名称)は、「最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善する」というパーパスのもとに結束しています。130年以上にわたり、重要な医薬品やワクチンの発見を通して人類に希望をもたらしてきました。私たちは、世界トップクラスの研究開発型バイオ医薬品企業を目指し、人類や動物の疾患予防や治療に寄与する革新的なヘルスケア・ソリューションを提供するために、研究開発の最前線で活動しています。私たちは、多様かつ包括的な職場環境を醸成し、世界中の人々と地域社会に、安全で持続可能かつ健康な未来をもたらすため、責任ある経営を日々続けています。MSDの詳細については、弊社ウェブサイトやFacebook、Instagram、YouTubeをご参照ください。