企業活動と医療機関等の関係の透明性に関する指針・公開情報

私たちMSDのパーパスは、「最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善すること」です。

このパーパスの実現のためには、研究機関や医療機関・医療従事者の皆様と常に密接に連携していくことが不可欠であり、それらの活動において私たち製薬企業から医療機関等の皆様へ対価として金銭が支払われることがあります。こうした医療機関等との連携に関する支払い情報を公開することによって透明性や倫理性が担保されてこそ、医学・薬学、およびライフサイエンスの進歩・発展に関して、広く社会からご理解とご協力を得られるものと考えています。

日本製薬工業協会によって2011年に「企業活動と医療機関等の関係の透明性ガイドライン」が策定され、また、日本医療機器産業連合会によって2012年に「医療機器業界における医療機関等との透明性ガイドライン」が策定されました。これらのガイドラインを受け、当社においても「企業活動と医療機関等の関係の透明性に関する指針」を策定しました。当指針に従って、2012年度以降に研究開発費、学術研究助成費、講師謝費等として発生した医療機関等への支払いに関し、各年度の決算終了後に準備が整い次第公開致します。

MSDでは、今後も医療機関および医療従事者の皆様のご協力をいただき、企業活動と医療機関等の関係について透明性の確保に積極的に取り組んで参ります。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

日本製薬工業協会

日本医療機器産業連合会

MSDの指針

各年度における医療機関への資金提供に関する情報を、以下のサイトにて公開しています。

企業活動と医療機関等への資金提供に関する情報

透明性指針に関して、よくいただくご質問と回答をまとめましたのでご参照ください。

Q1. 製薬企業が医師等の医療関係者と関わり合いを持つのはなぜですか?

A1. 私たちMSDのパーパスは、「最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善すること」です。このパーパスを実現していくためには、研究・開発や製品の適正使用のための情報交換などで研究機関や医療機関・医療関係者の皆様と密接に連携していくことが必要不可欠です。

Q2. 製薬企業が医療関係者に報酬を支払うのはなぜですか?

A2. 医療関係者は本来の医療業務に加えて、製薬企業に対して業務の提供を行う場合があります。例えば、MSDの医薬品の処方経験がある医師に対して、講演会やフォーラムの講師を依頼することがあります。MSDはその専門知識に基づく業務の提供の対価として、報酬をお支払いします。

Q3. 医療関係者に対する報酬金額はどのように決定するのですか?

A3. MSDは契約する医療関係者が保有する資格や、一般的に標準と認められる金額に基づいて医療関係者への報酬金額を決定しています。

Q4. 製薬企業が医療機関等に実施する寄附の位置づけを教えてください。

A4. MSDにおける寄附とは、『製薬産業の基盤を担う科学技術の振興を通じて人々の健康・福祉の向上を図ることを目的とした社会貢献活動』であるとの位置づけに則り、MSDの取引とは関係の無い、無償の提供として実施するべきものとしています。詳細につきましては当ウェブサイト「MSDにおける寄附について」をご参照ください。

Q5. 患者さんへの医薬品の処方を行う医療関係者に対して、製薬企業が資金提供を行うことは、利益相反にあたりませんか?また、MSDでは協働している医療関係者との間の利益相反状況にどのように対応していますか?

A5. 「利益相反」とは、一般には「責任ある地位についている者の個人的な利益と職務上の責任との間に生じる衝突」ですが、医療関係者と製薬企業との協働や産学連携活動等では、医師等のアカデミア側において利益相反にあたるような状況が必然的に発生します。製薬企業から医療関係者に対する資金提供についても、同様と考えます。
このような状況は、法令上直ちに問題となるものではありません。しかしながら、社会から信頼を得ながらライフサイエンスの発展に寄与する活動を行うためには、利益相反に対する誠実かつ適切な対応が不可欠であると考えています。その企業側の対応の一つとして、今回の医療機関・医療関係者への資金提供情報の公開があります。
また、MSDでは、「企業活動と医療機関等の関係の透明性に関する指針」の他に、米国の海外腐敗行為防止法(FCPA)や、日本の法律・規則に準拠して、社内の行動規範やルールを定め、医師等に対する不当な利益の提供をしないよう、それらのルールを運用して対応しています。

Q6. 透明性指針策定に至った経緯を教えてください。

A6. 日本製薬工業協会によって2011年に「企業活動と医療機関等の関係の透明性ガイドライン」が策定され、また、日本医療機器産業連合会によって2012年に「医療機器業界における医療機関等との透明性ガイドライン」が策定されました。これらのガイドラインを受け、MSDにおいても「企業活動と医療機関等の関係の透明性に関する指針」を策定しました。
MSDは医療機関等への資金提供情報を公開することにより、一般の皆様にMSDと医療機関等との連携についてご理解いただき、より一層の高い信頼を頂けると考えます。医療機関・医療関係者の方々との連携は、「最先端のサイエンスを駆使して、世界中の人々の生命を救い、生活を改善すること」というMSDのパーパスの実現にも必要不可欠であり、その活動が高い倫理性を担保した上で行われております。